神楽坂出版/出版

版元(出版社)とは?



「著作者」と「出版社」の大きな違いとは?

原稿を書くことはできても、本を発行するノウハウは又別の話です。
通常『著作者』は、原稿をかきますが、そこから先、本に仕上げて流通させるのは、版元である『出版社』の仕事です。
日本でいう『出版社』とは、「原稿を本という形にする術」と「売り場へ本を並べるコネ」の両方を持っていて、
売れそうな著作者を発掘しては原稿を書かせて本という形にし、世に送り出すのが仕事です。
作られた本(在庫)は原則として『出版社』のもので、著作者は売り上げに応じた印税をもらうシステムです。

制作コストや在庫を抱えるのは『出版社』なので、売れない本など作りたくありません。
売れ残った場合(返品の場合)に在庫は版元である『出版社』が抱える事になるからです。
これがいわゆる商業出版であり、簡単に本を出版できない理由の一つですね。

ところで、自費出版の場合は逆に、制作費を負担するのも在庫を抱えるのも『著作者』本人となるので、『出版社』にとってはリスクが無く、『著作者』にとっては自己満足を果たせるという、ある意味ウィンウィンの関係なのです。

日本独自の書店流通システム


「取次店」という出版業界における独占企業の存在
 

 日本で本が売れない、もしくは著作者の地位が低い原因のひとつに日本独自の流通システムがあると思います。
個人の力ではどうにもならない部分としては、例えば全国の書店流通には、従来からあるシステムを使わなくてはなりません。
具体的には、‟出版社のライセンス”と『取次店』と呼ばれる会社との契約が必要になるからです。
そして、売上げのかなりの部分をこの『取次店』が持って行ってしまうので、著作者の印税収入が低いのも、日本独自の事情といえます。
とはいえ、全国の書店に流通させたいならこのシステムに従わざるを得ないというのが正直なことろです。
バリバリの既得権益ですね。


新しい流通の形が登場


スマホの普及に伴う電子書籍の台頭と独自の印刷製本システム

ここに風穴を開けたのが、Amazonです。
もし全国の書店流通を必要無しと思うのであれば、Amazonのネット販売システムに乗り直接販売することが可能になりました。

そもそも電子書籍で売ることのみを想定している場合には、店頭販売は全く無関係な話となってきます。
又、発注後印刷製本してお届けという、プリントオンデマンド・システムの登場により、電子書籍であっても、紙の本の販売が可能になりました。印刷という初期費用と在庫管理費用が浮く画期的なシステムです。

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